区分所有法とマンション標準管理規約12  専有部分の管理②

信州は上田市でマンション管理士をしております雪入です。今日は前回に引き続き、専有部分である設備のうち、共用部分と構造上一体となった部分の管理について解説してみたいと思います。

前回、料金メーターについては共用部分としたほうが妥当であるとお話しましたが、それでは雑排水管や汚水管(以下、排水管等とする。)については、管理組合としてどのように管理していく事が妥当でしょうか?

そもそも排水管や汚水管については、建物の付属物として専有部分に属さない場合には法定の共用部分となります(区分所有法第4条第1項、以下法とする)。従って、躯体より室内側にある排水管等については専有部分と考えるのが原則です(区分所有法第14条第3項)。

しかし排水管等から漏水等の事故があった場合には、どこから漏水して、一体誰に原因があるのか等、特定するのが困難な場合があります。この場合には区分所有者の団体として解決していく事が合理的です。そこで区分所有法は、専有部分であったとしても規約により共用部分にする事が出来ると規定しています(法第4条第2項)。

そしてこの規定を受けてマンション標準管理規約は、排水管等については「配管継手、および立管」については共用部分であるとしています(規約第8条→別表第2)。また専有部分内にある、上下水道やガスの配管を上下階に通すためのパイプスペース(PS)についても共用部分としています(マンション標準管理規約第8条→別表第2)。

このように、雑排水管や汚水管のような専有部分に属しない建物の付属物(法定共用部分)については、規約により共用部分とすることにより、実際に発生するさまざまな問題を区分所有者の団体である管理組合が解決出来るようにしています。続く。

マンション管理士 雪入 憲生(Norio Yukiire)

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